「ニュートンの蕾」24話感想
↑まえ
集英社公式アプリ少年ジャンプ+にて毎週火曜日更新のフランス文学「ニュートンの蕾 第24色ある日のプロムナード」の感想を著者・玉響しゆに敬意を払いつつ書いていく。気合い入れていくぞ!うおー!
いつもだろう
- 絵のこと
まず副題のプロムナードとはなにか。調べてみるとフランス語で「散歩・散策」の意味らしい。キャラクターが外を歩いてる描写なかったけど。
主人公の荻の肩幅が広い。ガタイのいい大学生くらいに見える。と思ったら次のシーンでは十何才相応の体つきになる。手癖で描いてる感じがする。さらっと卵の黄身を二個にするのも読者の神経を逆なでする。
荻の妹・楓との会話はキッチンでされているが炊事場以外がふわふわした謎空間で表現されている。家の中なのに精神と時の部屋みたいな印象を受ける絵。
目線が上を向いている?
その後荻が楓に頼みごとをするシーンでも彼の目線が上の方に向いていることに違和感がある。正面から見たときに間違いなく荻の方が背が高かったのに目線が下に向いていないのはおかしいだろう。
そういえば妹のパーカーがノースリーブである。これまでに柊の体操着、橘とその弟(兄?)の家着もノースリーブだった。恐ろしい…。基本的に玉響世界の住人はノースリーブを好むようだ。今時見ないファッションなのに何回も着ているあたり作者自身変な性癖を持っていることに無自覚のようだ。ノースリーブは脇を見せる服である。下品な感じがする。
みたらし団子?を大量にさらに盛っている。時間帯的に晩御飯であろうがそれとオムレツ(オムライスにも見ることができる)を一緒に食卓に並べるのはどうか。下手なオシャレ感を演出しようとするのをもうやめにしないか。
榊のターンに移る。
は?
榊の登場も久々だから顔を覚えていないがこんな不気味な顔してたっけ?前髪を真ん中で分けてもみあげを耳の下くらいに伸ばしている。ダサい。それ以上にかける言葉が見つからない。
榊の表情がどんな意味を持っているのかわからない。大抵下手な漫画でも絵がセリフのどちらかで状況を伝えるものだがどちらとも理解できるレベルに不足していてなにもわからない。わかったところでなにがあるとも思えないが。
- 話のこと
唯一良かったのは登場人物が多く顔見せしてたこと。これまで2、3人くらいしか1話分に登場していなかったのでそれぞれ一連の作品に見えなかった。単純に顔が見えるだけで話が繋がってるような気がして良いと思う。
肝心のストーリーラインはまったくわからない。今回は短い話を二つ、それぞれ楓視点と榊視点で描いており主人公の荻の変化を多視点的に描く演出をしていた。がいまいち2人とも感想が一緒で2話に分ける必要があったのか疑問。榊メインの話に楓が口を突っ込む構成ではダメだったのか。たぶん思いついたことをそのまま描いちゃったのだろう。
先週末から台詞回しが本当に難解になり、常人の理解を初めから期待していないようにすら見える。読者が理解できないことは大抵作者も理解していない。あまり読者の時間を奪うような真似をしないでほしい。
作中の人物たちは基本的に嘘をつかない。とてもつまらない。面白い作品のキャラクターはなにかしら嘘をつく。本心を隠すことでよりリアルな人間味が演出されるしその後の嘘が暴かれる展開にも期待せずにはいられない。
玉響世界に嘘は許されない。たぶん詐欺罪とかで罰せられるのだろう。思ったことをそのまま口にしまた思ったままに返答する。鏡に話しかけるより生産的でない。また人間味もない。
榊が荻の肩を抱き寄せるシーンがある。意味がわからない。よく読んだが、意味がわからない。場面が場面だけに巧妙なメタギャグのようですらある。どういう意味…。
- 終わりに
先週の終わり方が最終回でもおかしくなかったし、いつ連載が終了してもおかしくないだろう。
まあ意味のわからない作品なのでむべなるかなとも言えるが設定を活かしてすこし工夫をすれば読めるレベルのラブコメとして楽しめたかもしれないだけに悲しい気もする。
話やセリフのリズムとかひどいので既成の漫画や映像作品を参考にしてみてほしい。独自の作風を貫き通して人気を得られるほど才能に満ち溢れた作者ではないだろうに。
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