糊塗日記

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「ニュートンの蕾」26,27,28話感想

「ニュートンの蕾」25話感想 - 糊塗日記

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集英社公式アプリ少年ジャンプ+にて毎週火曜日更新のアレ「ニュートンの蕾」26,27,28話の感想を作者・玉響しゆに敬意を払いつつ書いていく。毎回同じような内容の感想を書くことに飽きてすこし休んでました。すみません。

  • 26話「MaTsuRi」

荻とその親友(名前忘れた)が相談している。橘を誘って夏祭りに参加し告白するための作戦会議だ。そこに偶然にも橘登場。彼女の意見で柊も祭りに同行することに。女子二人の着物姿も披露してさあ祭りへ。(あらすじ)

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荻の平々凡々なキャラクターがどんどん加速していく。橘への告白をどうやら祭り開催中にしたいようだがそれを親友に提案されて実行するようならわざわざやらなくていい。告白という一大イベントを描写するんだったらきっかけは自分から発言しないとダメな気がする。早くもラストへの不信感を抱きながら作品を読み進めることになる。そもそも荻が橘に想いを寄せていることすら初耳。内的描写が全体的に欠けているせいで簡単な人間関係も把握できない。橘を好きだとしてそのきっかけはどこにあったのか。たとえ過去話を見返しても見つけられる自信がない。

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偶然橘が遭遇するのもよくない。玉響はとことん登場人物を自分から動かそうとしない。そのせいで緊迫感が生まれないしリアリティも遠のく。必要なものをすべて与えられて育った人間の描くストーリーライン。呆れる。

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浴衣?着物?を橘と柊が披露する。この作者のことなので着付けや構造が気になり自分でその辺を検索した。いまでは着物と浴衣のきっちりした境界線もなくどちらとはっきり分類はできないが「帯締めがあること」「足袋を履いているように見えること」から二人が来ているのは浴衣ではなく着物と見られる。柄が一模様なのでいわゆる着物の普段着とされる小紋だろう。この話の前半で橘が「浴衣買わなきゃ」と言っているがまあいいだろう。間違えて買ったのかもしれない。とりあえず祭りに着ていくものとしては間違いがないようだ。詳しい人が見ればおかしな点があるかもしれないがぱっと見不自然な部分はない。ただでかい乳を帯の上に乗っけるように着ているのは下品に見えた。それを解消する着方もあるようだが玉響はそこまでは調べていなかったようだ。

つまらない。山も谷もない退屈な話。時間の無駄としか思えない26話。

  • 27話「それぞれの矢印」

4人で歩いて柊がつまづいた。(あらすじ)

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冒頭で親友と橘、荻と柊が会話しているが荻の「でさー」と指差している状態が不自然で怖い。よく考えて描いてないんだろうな。またこのデートは親友が荻と橘をくっつけようとしてまず提案したものであるのに親友が真っ先に橘と会話しているようではどうにも気が利かない。さっさと柊を連れて帰れ。

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急にどうした

途中で親友が「あいつ」がどうとか言い出したがちゃんちゃらおかしい。お前の過去に誰も興味がないのにスカスカのしたり顔を晒すな。今後の話の展開につなげるな。「あいつ」とはこれからも連絡をとるな。どうせ巨乳の女だろ。

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いくつかのどうでもいい会話を挟んで柊がつまづき荻の袖を掴む。どうみてもバランスを崩した人間のポーズではなかったが荻が気を利かせて心配するような言葉をかけた。頼むから荻は橘を攻略するのか柊を攻略するのかはっきりしてくれ。読みにくい。柊が荻の優しい言葉に発情する。しかしその言葉は誰でもかけられるような言葉であり荻特有の言葉ではない。どうも柊は勘違い女である感が否めない。荻を好いているのだってどれくらいの根拠があるのかわかったものではない。読者としては他の誰でもなく主人公が好きである理由を示してほしいものだが現時点でそれがない。いじめから救ってくれたのなら親友のことも同様に好きにならないとおかしくはないだろうか。たとえば荻のかける言葉が彼の共感覚によるセリフであったらと考える。「柊。色が揺らいでるがどうした?」などのセリフでもあれば信憑性はともかくとしてキャラクターの強度は上がると思うのだが。期待するだけ無駄か。

いまだにこの作品がなにを目指しているのかわからない。感情の起伏に根拠が存在しないからである。風に踊るビニール袋を眺めるような気分を味わえる27話。

  • 28話「線香花火」

柊と荻が正面合わせで立ちながら過去編のおさらいをする。(あらすじ)

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もう柊が主人公でいいのではないか。

彼女は自分から行動するし理由はないけど性格はいい。ひとまず荻と柊のストーリーラインが終わったように感じる。

今回はちょっと面白かった。登場人物が二人だけであれば大したミスは犯さないらしい。まあセリフの内容はよく意味がわからなかったけれど雰囲気は伝わった。

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簡単に言えば柊が荻の好きな人は自分でなく橘であることを察し身を引く、なのだがこの女やけにあっさりしている。

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は?

また二人が話している間親友と橘がどっか行ってるのは玉響の都合によるものなのか。こういう動き方をするたびに親友の最初の提案が薄れていくのだが。

主要な登場人物は作者の意向によりみな聖人君子であることが決定しているのだが彼ら彼女らは17歳であるため現代を舞台としているわりにリアリティな話とはほど遠い。そのため共感する場面もなく体系的には神話に近い。

でも振り返ってみると柊はその中でもわりに人間っぽい動きをしているかもしれない。

細かい部分に目を瞑れば概ね良作を真似たようなシーンしかなかったため今回の話はあまり語ることがない。これで最終回ならなお良かった。

これからも登場人物を2人に絞る手法を玉響先生には期待する。

  • 終わりに

最新話までの感想は以上。

最近バイオハザードを見た。思いの外面白かった。あとエロかった。