糊塗日記

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「ニュートンの蕾」23話感想

「ニュートンの蕾」22話感想 - 糊塗日記

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集英社公式アプリ少年ジャンプ+にて毎週火曜日更新の絵葉書「ニュートンの蕾」23話2等分パレット(後編)の感想を職人・玉響しゆに敬意を払いつつ書いていく。

視力が落ちた。

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脇を嗅いでいるみたいですね

  • 絵のこと

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前回のあらすじって感じに先週分をそのまま載せているが案の定なんの続きなのかわからない状況から始まるストーリー。

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なんか橘の前髪が伸びたような気がする。こいつに限らず荻その他のキャラクターも初登場時からしばしばイメチェンしている気がする。単純に絵が上手くなって昔のキャラクターと別人に見えることはあるけれど単純にそうと言いたくない。なんとなく流行りの作品に似せた感じがする。とりあえず別人っぽいというか、デザインがコロコロ変わるのは気が散る。

橘が走り寄って荻に接するところから始まったがその後の2人の距離がカメラワークの都合かあやふやになる。これだと下半身をふらふらさせながら会話していることになる。深く考えていなさそう。

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真ん中くらいまで読んで思い出したが荻が眼鏡をかけていない。色が見えすぎるとかで学校ではいつもかけていたのでは?そもそも場所にかかわらず色は見えそうなものだし特殊な体質なら四六時中かけててもおかしくないだろうにかけたりかけなかったりしているのはなぜ。

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デフォルトキャラで会話のリズムを崩すのが怖い。なんの意図があるのか。このタイプの作画かなり好きじゃない。表情の機微を描くことから逃げている感じがするからだ。

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この作品のキメ顔何を参考に描いているんだろう。少女漫画はみんなこんな表情を描くことが義務付けられているのだろうか。ほかの作品でもしばしば目にすることがあるが最も共感できない表情だ。ニコッとした途端顔が潰れるのはどこがかっこいいのだろう。響かない。

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錠前。柔らかそう。鎖も描かれてるが鍵が解かれたことと鎖との関連性が謎。

フルカラーの作品なのだが場面ごとに違う色をコマ外に置いているから目がチカチカする。場面単位じゃなく1話単位でメインカラーを決めれば見栄えとか変わるんじゃなかろうか。目も疲れないよう工夫してほしい。しないだろうな。

  • 話のこと

話しがひどくて絵の評価とかどうでもよくなってきた。

今回唯一良かったのは最終回っぽい雰囲気だったこと。終わるか?と思った間だけは精神的に楽だった。最後のページには「ご愛読ありがとうございました」の文字を必死に探した。「つづく」とあったので絶望した。

「逃げる」だの「逃げない」だのを主軸にしたストーリーだったがわけがわからなかった。何回か読めばわかるタイプのわからなさではなく何も考えていないことがわかるタチの悪いわからなさを感じた。

今週起こった現象を順番に整理する。

橘が先週荻を見かけた途端彼に走り寄ったが何も考えていなかったらしい。それなのに服の裾まで掴むとは健忘症かなにかか。褪色病の副作用的なものかもしれない。

そして褪色病により色が失われることが辛いと荻に打ち明ける橘。彼に打ち明けてどうするのか。荻は褪色病を治せない。医者でもなんでもないからだ。これまで橘が荻に悩みを打ち明けるほど印象的な出来事があったようにも思えない。そもそも動機がどこにもないまま話が進んでいるのだ。

すると荻が「逃げてもいいじゃん」とにこりする。この表情が見るだに気持ち悪い。個人的にはぶん殴りたくなる顔。今週通して荻が常に上から目線なのがすこぶる不快だった。偉そうにつらつらわけわからないこと話して解決した風な顔する男が筆者は一番嫌いなのだ。謙虚さという言葉を脳裏にも浮かべなかったであろう荻という人物の傲慢さが見られた。なおさら橘がこの男に惹かれる理由がわからなくなった。読めば読むほど謎が増えていく作品とは摩訶不思議だ。

「私も辛いときは逃げていい?」そして「私はもう逃げないよ荻」まで自然と繋げたかのような会話。謎。ここまで混乱させられる展開は初めてだ。わざとやっているとしか考えられない。

逃げるんだか逃げないんだか

「逃げる」とは具体的になんなのか

逃げたら自分の体質すら気にならないのか?

だとしたらこの作品の主目的解決してないか?

今週一番面白かったのは褪色病という架空の病の苦しさを「実感してる」と言った橘のセリフ。読者との気持ちの距離が離れすぎてて笑った。

  • 終わりに

もうわけのわからないものを書かないでほしい。つまらないならつまらないなりに理解可能なセリフで会話してもらわなくては困る。読後に「時間を無駄にした!」と思うのはこの上なく悲しい。

せめて毒にも薬にもならない、面白くもつまらなくもない作品が読みたい。

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